バイアスをぶっ壊せ!【Day6実施レポート】

Day6では、『バイアスをぶっ壊せ!』をテーマに、サステナビリティとイノベーションを活用したアイデア創出の講義を実施しました。

開催日:2024年7月20日(土)13:30〜16:30
開催形式:リアル会場

Day6実施レポート

Day6では、講義の前半は、Day5に引き続きインプットの時間となり、後半にはカードゲームクロスを使ってチームでアイディアを創出しました。

パーパスの発掘

現在、多くの大企業が自社の存在意義を再定義しています。
一般的なパーパス(存在意義)は、企業が持つ特有の強み(例えば技術力やクリエイティビティ)を活用し、特定の対象(例えば世界や地域社会)に対して、どのような影響や変化をもたらしたいかという目的を明確に示しています。

社会課題解決型ビジネスに必要な要素

サステナビリティビジネスの基礎として、5R(リデュース、リユース、リサイクル、リペア、リメイク)とサーキュラーエコノミー(資源の循環)が必要な要素です。設計の段階から循環のことを考えており、新しいものがなくても今のある資源でサイクルができている、つくる段階からの設計が重要です。

イノベーション -CSV実現の為に-

イノベーションとは、「新しい」または「改善されたプロダクト」や「プロセス」(またはそれの組合せ)であり、従来のプロダクトやプロセスとは大幅に異なり、かつ潜在的利⽤者に対して利⽤可能とされているもの(プロダクト)または当該単位により利⽤に付されているもの(プロセス)と定義されています。

イノベーションを推進するためには、スキルが必要で、これらのスキルを駆使することで、企業は持続的な発展と競争力の維持を図ることができます。

カードゲームクロスの実践

イノベーションを起こすためのアイデア創出方法として、カードゲーム「クロス」を実施しました。このゲームは大学生が考案したもので、SDGsの目標に関連するトレードオフカードと、企業や個人のリソースを表すリソースカードを使い、新しいアイデアを楽しく出すことを目的としています。

ゲームは3人1組で行い、リソースカードを使って実践的なアイデアをチームで考え、トレードオフカードに対するプランをまとめて発表しました。

各チームの発表・クロスカード中の様子

ビジネスモデルキャンバス

最後に、ビジネスモデルキャンバスの活用方法を学びました。
ビジネスモデルキャンバスは、ビジネスのアイデアを視覚的に整理し、構築するために使用していきます。大手企業の店舗を題材にディスカッションを行い、チームメンバーで協力してキャンバスを完成させていくトレーニングを実施しました。
このトレーニングを通じて、ビジネスモデルを具体化し、今後参加パートナー企業への提案資料に応用する方法を学びました。

チームディスカッションの様子

まとめ

参加者の感想

・「ゲームを通して脳を鍛える方法は、とても良いと感じました。また一人で考えるのではなく、皆で一緒に掛け合わせたアイデアだと、自分だけの発想だけでなく無限の可能性が広がる気もしたので、想像力+αのチカラを垣間見た気がします。」
・「サステナビリティ的価値観への意識の高まりから生まれる、作る段階から捨てることを考える流れはこれから当たり前になるだろうと感じた。」
・「事業において、何をするにもパーパスに立ち返らなければ必要のないことをしてしまい、存在意義がなくなってしまうと学んだ。」
・「リソースと言われて、カードにあるような資源以外のものが思いつかなかった。「お笑い」とかもリソースになるんだと思った。」

事務局からのコメント

この日のメインアクティビティは、カードゲーム「クロス」を用いたアイデア創出でした。ゲームに楽しんで取り組むチームもあれば、真剣に集中しているチームも見受けられました。リソースカードの柔軟な活用がこのゲームの要であり、初めての試みということもあって、スムーズに使いこなせていない印象を受けました。この機会を一度限りとせず、講義以外の場でもアイデア創出の訓練として活用していただきたいと思っています。

いよいよ次回のDay7では、担当する参加パートナー企業の社会課題解決を目指したビジネスモデル設計の起案を開始していきます。